鳥取市内で新築物件のための土地を購入する際の注意点の解説です。今回は価格について説明します。注意していただきたい一番大きなポイントは、不動産チラシなどに書かれている値段より高くなるケースが多いということです。
もっとも、購入のための諸経費や手数料などがかかるため、必ず表示価格以上の出費は想定しておかなくてはいけません。そうではなく、土地の場所や近隣家屋との関係、建てたい家のイメージによって、解消しなくてはいけない課題を多く抱えている。そういった土地である場合、数十万円から数百万円の追加予算が必要になるのです。
では、具体的にどういう場合に追加の費用がでてしまうのでしょうか。一つずつ見ていきましょう。
追加費用に関してはこちらの記事も参考にしてください。
まず、追加工事として最もよくあるケースは、上下水道や都市ガスなどの配管が敷地にちゃんと通っているのかどうかです。敷地が面する道路までは水道管が来ているけど、敷地内には入っていないことが多々あります。ちなみに鳥取市内の下水に関しては、浄化槽という設備を使って排水を処理している地域もあるので、下水管の敷設が行われていない場合もあります。
また、都市ガスは適用されている地域とそうでない地域があります。オール電化ではなくガスを利用したいという希望があれば、希望の土地に都市ガスが通っているのかを調べなくてはいけません。適用出ない場合、タンクを設置して定期購入しなければならなくなります。
加えて、排水側溝がちゃんと通っているかどうかも調べる必要があります。近くの小川や水路などに排水出来る溝がついているか。雨が降っても水が道路に溢れないかを確認します。土地の土質によっては、浸透桝といって雨水がゆっくり地面に吸収されるための砂利の層を作らなくてはいけないかもしれません。こうしたことを確認せずに土地を購入してしまうと、後々思わぬ出費につながるのです。
上下水道の場合は、郊外で農地を改良して作られた分譲地ならほぼ安心です。きちんと区画も整備されて配管も新しく敷設されているからです。
ただ、市街地の中にぽつんとできた売地の場合は注意してください。上記のような道路のところまでしか水道管が入っていないということがありえます。
道路と購入希望地の間に段差があれば、土地を盛る、あるいは削るなどして解消しなくてはいけません。10cm程度、車で問題なく乗り越えられる高さ、あるいは低さならばなんとかなるかもしれませんが、20cm以上の高低差があると難しいですね。
段差解消のための削り取った土は、産業廃棄物のカテゴリーに入ります。そのため、廃棄料を支払って適切に処分しなくてはいけません。あるいは、あまりにも高低差がありすぎると家本体を施工するとき、スロープや階段を余計に作らなくてはならなくなるなど諸経費が増額します。
低すぎると浸水の危険が出てきますから、土を買って盛り土する必要があります。捨てるにしても買うにしても、土に関わる出費は大きくなりがちなので、余裕を持って資金計画を建てなくてはいけません。
境界ブロックとは、隣接する住宅地と自分たちの土地との境界線を明確にするものです。もっとも簡単なものだと、コンクリートブロックを一段並べるものになります。もっとはっきり境目を作りたい場合には、さらにブロックを積んだり生け垣やフェンスを施工することもあります。
この境界ブロックの意味ですが、互いの境界を明確化させる以外の役割として
などが挙げられます。つまり、何もない状態にしておくとどこまで自分たちの土地なのか曖昧になるということですね。境界線としてコンクリートブロックを一列設置するだけで、数十万円程度の出費になる事は多くあります。さらにブロック数をふやしたり塀や植栽を行おうとすると100万円単位の費用になることもあります。そのため、予め境界線が明確になっているのかもよく確かめておかなくてはいけません。
お伝えしたいことは、土地の値段や坪単価が安いからと言ってすぐ購入してしまわないでください、ということです。今回ご説明したように上下水道やガス管の敷設、段差や排水側溝の整備が行われていない土地ならあっという間に表示価格プラス数百万円ということにもなりかねません。必ず自分の目で土地の状態を確かめて、大きな段差があったり排水設備が整っていなかったりすることを事前に知らなくてはいけないのです。
トリスマスタッフなら、購入希望の土地に同行して見学し、段差の調査や都市ガスエリアであるかどうかをすぐお知らせできます。土地の購入は家そのものを建てることに付随して大きな出費であり重要な課題です。だからこそ、慎重に場所と状態を吟味するお手伝いをさせていただきます。
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