鳥取市では、新築住宅購入を考える際にフルローンで土地購入と建物の建設を考える方が多いです。フルローンというと、「家造りに関わる全ての費用をローンで賄うことができる」と考えてしまいがち。ですが、計画資金にローンを利用するとしても、実際には現金で支払わなくてはいけない費用も存在します。
現金出費の合計額は概ね50~100万円です。この数字はケースバイケースですが、つまり最低限数十万円単位のお金がすぐ動かせる状態でないと、土地購入の申込みをしたり契約を結んだりすることは難しいといえます。そこで、今回はローンを使う以前に必要な現金における出費について解説しましょう。
最低限これだけは現金で支払わなくてはいけない、という項目は4つあります。中には都市部ではもう慣習として廃れているものの、鳥取市周辺ではまだまだ一般的な新築のプロセスもあります。鳥取県内で家を建てる場合には概ね以下の4つの行程に現金が必要と考えておいてください。相場も合わせて紹介します。
土地を購入する際の手付金は、ローンやクレジットで支払うことが出来ません。手付金とは土地購入の予約をする際の「不動産買付証明書」に明記する金額です。土地の代金の1割以下に相当する額が相場です。例えば600万円の土地を購入するとしたら、手付金として60万円ほど先に支払って土地を購入する契約を結び、しかるべき手続きをへて残額を納入することで正式に土地を自分のものにすることができます。
土地購入に関してはこちらの記事も参考にしてください。
土地が決まったら、建物お建ててもらう大手のハウスメーカーや地域の工務店と契約を結びます。このとき必要なのが契約金です。こちらも予算全体の1割り程度を先に支払うようになっています。
ただ、工務店を利用する場合はケースバイケースで若干金額が推移します。というのは、工務店はハウスメーカーと違って契約を結ぶまでにかなり細かく仕様についての打ち合わせが行われるからです。そのため契約から着工までの期間が短く済みます。ちなみに着工するときには契約金とは別に着工金というものが必要になります。契約から着工までが早いと、工務店としては着工金としてまとまった収入を速やかに得ることができます。この安心感があるため、工務店を利用して新築を立てる場合、契約金が少し低価格になる傾向にあるのです。
鳥取市の新築着工の際には9割の施工主さんが地鎮祭を行っています。宗教的に特別な理由がない限り、必要な出費です。玉串料(初穂料とも)としてご祈祷してもらうために神主さんに支払うお金が3万円程度。そのほか、祭壇にお供えするお酒や魚、果物、お餅などの準備が必要な場合もあります。
お供えは神社の方が用意してくださることも多いです。その場合は、ご祈祷料に上乗せしてさらに5000円分包むのがマナーといえます。
家の基礎工事が完了して、柱を建てる工事を始める日のことを上棟式と言います。いまでも地域によっては梁の上に大工さんが上がり、お餅を蒔いて近所の人と一緒に祝ってもらうというところもあるかもしれません。ですが鳥取市内周辺ではほぼ見られなくなりました。
上棟式に必要なのは、大工さんに食べてもらう仕出し弁当や菓子折り、お茶菓子とお茶などです。一軒の工事に20人程度の職人さんがやってくることを考えると、40,000円ほど必要になります。
ちなみに、ハウスメーカーにお願いする場合には上棟式が行われないケースも増えました。大工さんとはもともと個人事業主で、新築建設は大工さんに直接依頼するもでした。2022年現在では、ハウスメーカーに勤務する職人さんはいわば会社員。契約は会社と施工主の間で行われるものなので、大工さんに直接手渡す費用がなくなったわけです。
ただ、これから危険も伴うおおがかりな作業をしていただくのですから、気遣い、マナーとしてお茶の準備程度はしておくといいでしょう。
フルローンで新築購入を考えている施工主の方が「必要なお金はみんなローンで賄える」と思っている、というケースはまま見られます。ですが今回紹介したように、最低限50万円~100万円程度の現金出費も考えておかなくてはいけないのです。
土地購入の頭金、メーカーとの契約金は後でローンから戻ってくるものなのです。とはいえ土地購入の契約とは「何月何日までに50万円振り込んでください」というタイトなスケジュールが一般的。そのため、現状自分で自由になる現金の備えはどうしても必要です。特に、大手のハウスメーカーと契約する場合、100万円以上の現金が必要となる事を知ってください。
工務店を選ぶ場合、大手と比べて若干融通が利きます。と言っても貯金をすべて支払いにまわして残額を0にしたり、定期を崩して資金を作るということはおすすめしません。そのあとで生活に困るようになってはいけないからです。
今回解説した4つの項目は、鳥取市で新築を立てる場合にはほぼ必要な出費です。地鎮祭だけは宗教上の理由で行わない方もありますが、その他はどのメーカーを選んで施工しても一律で請求されます。
必要に応じて即時引き出せる現金の支度があってはじめて、新築の話し合いが出来るということです。といっても、お金が無いので自分の家をもつことが出来ない、と諦めていただきたくもありません。
トリスマスタッフがお客様の現状支払い可能な予算をお聞きした上で、譲れない条件などのヒアリングを行い無理のない資金計画作成のお手伝いをします。「貯蓄が150万円しかないけど、これでは家を建てられないのかな…」などと不安に思われたら、ぜひ気軽に相談してください。
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