太陽光発電パネルを設置するときに、蓄電池も併設することがあります。太陽光で作った電力を蓄えるためのものですが、他の活用方法もあり電気の自給自足のための重要なアイテムと考えられているからです。
ですが導入のためには4つの大きなハードルがあり、全てクリアすることがかなり難しくなっています。場合によっては物理的に不可能というケースも起こりえます。
そこで今回は、新築建設時に蓄電池を設置することのメリット3つとデメリット4つについて解説します。設置するかどうかの参考にしてください。
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新築時に太陽光パネルと一緒に蓄電池を設置するメリットは3つあります。日照時間の長い地域では、太陽光で作った電気を蓄電池にためておくことができます。それを夜間に利用したり、災害時の備とすることも出来ます。雨の多い鳥取市周辺では難しいですが、活用方法が無いわけではありません。では、3つのメリットについて解説していきましょう。
電力会社によっては、昼間より夜間の電気代のほうが安くなるプランがあります。安い時間帯の電気を蓄電池にためておき、天気が悪い日の日中に利用すると、日中の電気代の節約に繋がるのです。
つまり、電気をより安く買って効率的に利用できるということなのですね。
天気が悪くて太陽光による発電ができなくても、夜間に貯めた電気で昼間の電力をすべて賄えるかどうかは不明です。太陽光発電の電力量と、深夜時間帯の電気代で蓄電した電力による補填の費用対効果についての具体的な試算はどの電力会社からも発表されていないからです。
金額を算定するための不確定要素が多すぎることが原因になっています。日照時間やパネルが置かれている場所、各家庭の使用状況などは実に多種多様なので、すべての条件を考慮した試算は困難です。
そのため、太陽光で発電できない分を夜間に蓄電して賄えるかどうかについて、断言はできません。あまり期待しないほうがいいというのが現実かもしれませんね。
蓄電池の最大のメリットは、電力備蓄が可能になることです。地震や洪水などの自然災害が起こり、自宅が被災してしまったときに最も深刻なのが電気の供給ストップですね。特にオール電化の住宅では火元を得ることができなくなりますから、冬場に災害が起こると本当に大変です。
さらにSDGSの考え方の普及によって、自分たちの使う電気は自分たちで賄うという気運が高まっています。化石燃料をつかって電気を作ることがどんどん難しくなっていますし、2022年現在日本は燃料価格高騰の対策に目処が立てられていません。
災害時のみならず、電気は貯めて使うという発想自体が今後のスタンダードになっていこうとしているのです。
蓄電池がもっとも効力を発揮するのが停電時です。災害の影響で停電が起こっても、電力の復旧は比較的早く行われるのが通常です。しかし、2019年房総半島を襲った大型台風のおりには、山間部で樹木が大量に倒れたことから電気の復旧が大幅に遅れました。
最も遅い場所では、停電から2週間近くもたってやっと電気が使えるようになったほどです。これは極端な例だとしても、現在の生活において1周間単位で電気がストップされてしまうことの深刻さがよく分かりますね。
ふいの備えのために電気を備蓄しておくと、停電しても安心して自宅で生活を続けることが出来るのです。
蓄電池のメリットについて解説しましたが、導入するに当たって避けられないデメリットも4つ存在します。それがコスト、場所、方角、寿命についての課題です。一つ一つ見ていきましょう。
平均的な蓄電池の価格は、100万円〜200万円と言われています。消して安い買い物ではないことが、導入に対する一つ目のデメリットです。
仮に、太陽光発電による電気の活用で月に2000円電気代を節約できたとします。2000円×12ヶ月で年間24000円、これを10年間続けたとしても、削減出来る金額は24万円です。本体が100万円と考えると、10年単位では費用の元が取れないことが分かりますね。
新築時に出せる予算も限られている家庭がほとんどですから、追加で200万円と言われてもなかなか対応できません。どうしても設置したいなら、その分他の施工についてリプランニングで費用を節約する必要がでてきます。電気代以上に新築にたいしてこだわりたいものがある人にとっては、あまり魅力的とは言えないのです。
蓄電池は本体の容積がかなり大きいのも特徴の一つといえます。そのため、設置する場所が限られるのです。押入れやクローゼットとして予定していた場所を、まるまる一つ設置場所に転用しなくては行けないかもしれません。その分収納が減ってしまい、荷物が増えたとき対応しきれなくなってしまいます。
また、家の外に設置するとしたら駐車場スペースが削られたり、そもそも隣家と密接していて置くことができない問題も出てきます。
容積自体を縮小することはできません。そのため、蓄電池を置くための場所を考慮して新居を設計していく必要があります。
設置場所についてのもう一つのネックが、温度の上がる場所に置くことができないということです。蓄電池とは、貯めたり使ったりすることで電気の流れが目まぐるしく変化するもの。そのため、電池自体が加熱して熱くなってしまいがちなのです。
直射日光が当たって高温になりやすい南側や、西日があたる西側は火災の懸念があり設置についておすすめ出来ません。屋外に蓄電池を置きたくても、土地の形状から南側以外にスペースがない場合もあるでしょう。無理やり設置することはおすすめできませんから、新居に蓄電池という選択肢そのものが無くなってしまうことになります。
蓄電池の本体にあたるリチウムイオン電池の寿命は、おおよそ15年と決して長くないことが4つめのデメリットです。コストの項でも解説しましたが、10年立ってもかかった費用のもとが取れないうえに、20年ほどで交換の必要も出てきてしまうのです。
電池の寿命が短いのは、先に述べたように電力の出入力が激しいことで本体の疲労速度が早くなってしまうからです。これは技術面の問題であり、2022年現在において根本的な解決策はまだ見つかっていません。
太陽光パネルとともに蓄電池も設置することが有益かということについて解説しました。安い夜間料金で効率よく電気を使用できるというメリットがある一方で、コストが高く設置場所も限られるという大きなハードルも存在しています。
もし、新居に蓄電池を置くかどうか迷っている場合、トリスマスタッフが費用や土地の条件から判断してアドバイスさせていただきます。物理的に無理だったり、費用対効果が見込めなかったりするときに無理におすすめすることはありません。
反対に、蓄電池の設置で十分なメリットがある場合にはそのように説明させていただきます。お気軽にご相談ください。
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